この図がなんだかわかるのは、中学3年生でしょうか。それとも小学生でしょうか。
小学生じゃわからないよ!と思う人は、中学生以上かもしれません。あるいは、小学生の時からよく勉強したなと思う人は、私立中学受験経験者かもしれません。
中学受験とは無縁で育ちましたが、中学受験のだいご味は合格不合格はもちろんのこと、中学高校の内容を予習して勉強できることだと、塾講師になって思うようになりました。
このつりあいと反作用についてなのですが、結構混乱して小・中・高と結構解けなかったりします。
言葉にすると、
つりあいは、2つの力が1つの物体にはたらく力。
作用反作用は、2つの物体の間で相互におよぼしあう力。
のことです。
もっと詳しく説明しますね。
図のAが天井がひもを引く力だと考えてみましょう。
ひもがぴんと伸びているのはなぜでしょうか。
これは、天井がひもを引く力とおもりがひもを引く力がつりあっているからです。
では、Aとつりあうおもりがひもを引く力とはどれのことでしょうか。何となくAと矢印が反対向きであることはわかりそうです。え?反対向き?と引っかからないでください。先にすすみましょう。
おもりがひもを引く力なので、ひもとおもりが接しているところからAと反対向きに伸びる同じ大きさの力だと考えてください。わかりましたか?
Aとつりあう力の向きはDです。
では、次に反作用を考えてみましょう。
反作用はつりあいと同じようにこの場合、やはり、Aと反対向きの矢印の力です。
では、天井の反対とはおもり?ひも?のどちらかなと悩んで立ち止まらず、よく文章で考えましょう。「天井がひもを引く」という言葉の反対です。これはつまり、天井とひもという言葉を入れ替えればいいわけですね。例えば「猫がネズミをおいかける」の反対は「ねずみが猫をおいかける」となります。つまり、「ひもが天井を引く力」が、反作用です。
Aの反作用の向きはBとなります。
この問題はパターンが決まっていますが、まず理解したうえで全種類のパターンを網羅できるように繰り返し問題を解いてみましょう!
アメブロも更新中です。こちらでは、声のブログをはじめました。小学生から高校生までを意識して、国語の現代文の解説をしております。興味のある方は、ぜひ!3分解説です。